令8区画で消防設備を緩和する方法とは?

建築費を抑えながら計画を進めるのは建築の専門家であれば当たり前のことであるが、その中でも意外と見落としがちなのが消防設備だ。特に消意匠設計者にとっては見落としやすい部分となる。消防設備については意匠図に記載するのか、設備に記載するのか明確になっていない。その辺りの認識のズレで設計図に消防設備が抜けていたという事例は決して少なくないのだ。ではこの消防設備を緩和する方法はあるのだろうか?

令8区画とは?

消防設備は消防法により、建物の用途や規模によって設置義務が定められている。消火設備類や自動火災報知機、非難器具などがそれれに当たるが、特にスプリンクラーなどの消化設備類に関しては建築コストに大きく関わる部分であるため、注意をして頂きたい点でだ。

例えば高層マンションの低層部が商業施設の場合、商業施設の面積はゴクわずかであるにも関わらず、住宅部分の面積が大きいために余分な消防設備を設置しなければならないといったことは良くあることだ。これを緩和、回避するのが「令8区画」となる。令8とは消防法施行令第8条のことを意味する。

 

「防火対象物が開口部がない耐火構造の床又は壁で区画されているときは、その区画された部分は、この節の規程の適用についてはそれぞれ別の防火対象物とみなす。」

つまり、住宅部分と商業施設部分をRCの床、壁で区画すれば、商業施設部分には住宅の面積をカウントする必要はなく、消防設備を緩和することができるということだ。

 

令8区画の注意点とは?

ココで注意して頂きたいのが令8区画の壁、床には開口部が設けれないという点。基本的には給排水管類(一部緩和の規程あり)、電気配線類などの貫通は認められない。そのため、電気室が一方の用途にしか設置されていない場合、配線類を一度外部に出して外壁を貫通させ、別用途の内部に入れるといったルートを作る必要があります。

本当に面倒なことだが、実際の効果は別として法律上そうなっているので遵守しなければならない。但し、行政によって見解は異なるので、必ず所轄の消防署に確認する必要がある。

 

最後にまとめ

このように令8区画は消防設備を回避するために非常に便利な方法ではあるが、その構造については様々な規定があるので注意して頂きたい。所轄の消防署によって独自の取り決めがあることも多いので、事前の協議は必須となる。

 

 

株式会社 アーキバンク
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建築に関わる専門知識、経験を活かし、建築や内装に関わる「ヒト」「モノ」「サービス」を効率的かつ有効に結びつけるため、建築関連のWEBメディア事業を中心に、建材事業、人材派遣事業、WEBコンサルティング事業を展開。

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