屋上に設置する太陽光発電設備は高さ(階数)に算入するのか?

近年の太陽光発電による売電価格の上昇に伴い、建物屋上部分に太陽光発電装置を設置する建物の数が急激に増えきた。また、屋上に太陽光発電を設置することで、条例上設置が必要となる屋上緑化が免除されることもその原因の1つと言える。しかし、ここで問題が発生する。

太陽光発電装置を屋上に設置する上での問題点とは?

建築基準法上、屋上に設置する昇降機塔、装飾塔、物見塔、その他これらに類する建築物(太陽光発電設備も含む)の面積がその建物の建築面積の1/8を超える場合はその部分は高さ及び階数に算入さる。

太陽光発電装置が、高さや階数に算入されることで、建築基準法や条例に抵触しなければ問題は無いが、例えば高さ規制の厳しい住宅エリアや前面道路道路の幅員が狭い土地などでは斜線制限や、天空率の制限にかかる場合がある。

また、屋上が階数に算入されることで消防法上設置しなけばならない設備が増え、建設コストが増大することも問題だ。

上記の様な問題で、現実的に太陽光発電設備が設置できないという事大が多く発生することになった。

買い取り金額の固定化など太陽光発電設備の設置を推し進める国としてもこの様な状態は好ましくないということで、太陽光発電設備等の設置に係る高さ、階数への算入に関する法改正が行われた。

 

法改正前

屋上に設置する太陽光発電設備は屋上に設置する昇降機塔、装飾塔、物見塔その他これらに類する建築物とみなしてこれらの合計面積が建築面積の1/8を超える場合は、階数及び高さに算入する。

 

法改正後

屋上に設置する太陽光発電設備は屋上に設置する昇降機塔、装飾塔、物見塔その他これらに類する建築物と見なさない。※但し、太陽光発電設備を除く面積が建築面積の1/8を超える場合は階数及び高さに算入されるので注意すること。

 

今回の法改正でより広い面積で太陽光発電装置を屋上に設置するケースが増えてくるだろう。しかし、太陽光発電装置の設置は建物構造上の負担も大きく、躯体量増による建築コストの増加の問題も潜んでいることも忘れてはならない。

 

 

株式会社 アーキバンク
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建築に関わる専門知識、経験を活かし、建築や内装に関わる「ヒト」「モノ」「サービス」を効率的かつ有効に結びつけるため、建築関連のWEBメディア事業を中心に、建材事業、人材派遣事業、WEBコンサルティング事業を展開。

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